Quantcast
Channel: から揚げが好きだ。
Viewing all 1243 articles
Browse latest View live

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー 【感想!】

$
0
0


ついに今年初の100点満点映画現れた!この映画は2014年の事件だ。

今年の最注目作に位置づけていた「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」。
期待と不安を一蹴するほどの素晴らしい映画だった。拍手喝采!!!
面白過ぎて、ワクワクが止まらない120分だった。

「スターウォーズ」以来のスペースオペラの金字塔の誕生。

アウトサイダーの5人が、銀河の存亡をかけた戦いに挑む物語だ。

オープニングのタイトルバッグ。主人公が1人ノリノリにダンスする♪笑
拍子抜けするこのシーンが、映画への期待が確信に変わった瞬間だった。
その後の120分は、もうジェットコースターである。

壮大なスケールに、カラフルな銀河のビジュアル。
個性豊かで愛すべきキャラクターたちと共に、
どこまでもドラマチックな冒険活劇の旅に出る。
70〜80年代のポップミュージックが銀河に響きわたり、
心憎いまでのロマンスとノスタルジーを感じさせてくれる。
チャーミングで、ブラックで、シュールなユーモアに笑い、
宇宙船や銃器、小道具などのガジェットのデザインに胸が踊り、
決死の覚悟で強大な敵に立ち向かう「ガーディアンチーム」の勇気と、
堅い絆で結ばれることになる彼らの友情に涙する。

この映画の魅力を挙げたらキリがないな。。。

映像化不可能と言われていたマーベルコミックの映画化だ。
それを120%のクオリティで映像化したことだけでも凄いこと。
しかし、本作はそれだけに留まらない。

本作の脚本・監督を務めたジェームズ・ガンに大きな拍手を贈りたい。

「大作映画ですけど、それが何か?」と言わんばかりの、
この肩の抜けようは何だろう??(笑

手抜きではない。凄いの一言に尽きるのだ。
これまで小規模映画を撮り続けてきたジェームズ・ガンだが、本作の監督に大抜擢。
巨大な製作費を前に臆するどころか、「これで好きな映画が撮れるぜ!」と
水を得た魚のように、イキイキとタクトを振るっているようだ。
その演出は大胆であり、不敵だ。類を見ない緩急の使い分けが冴える。

特にクライマックスでの脱力シーンには驚いた。
緊張感を持続させる、これまでの大作アクションの定石をあっさりと捨てる。
「ここで、いきなり笑いを取りに来たかー」と
ニヤリとした直後、怒濤のど迫力シーンに一気に流れ込む。

一言でいえば、大作映画になっても映画を撮るスタンスを変えていないのだ。
これは、ブロックバスタームービーに革命を起こしたと言ってよい。

主人公のピーターを演じたのはクリス・プラット。
主役レベルはもちろんのこと、脇役レベルでも存在感の薄い俳優だ。
本作においても、主役のクリス・プラットにカリスマ性がないことは事実だ。
しかし、彼の抜けきれない芋臭さが本作の主人公にベストマッチしている。
そして、ジェームズガン映画の常連である、「ウォーキングデッド」のメルルこと、
マイケル・ルーカーも、本作のスパイスとして効いていて大いに盛り上げてくれる。

とうてい勝てない強敵に、ガーディアンチームがどう打ち勝つのか、
その過程は、十分な納得感とカタルシスをまとって、痛快そのものだ。

これほどの大傑作を生み出してしまったマーベルスタジオ。
次作の「アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン」に
大きなプレッシャーになることは間違いないだろう。

見終わったあと、その満足感と幸福感にウキウキして劇場を出る。

あぁ〜この感想を書いているうちにまた観たくなってきた。

これだから映画はやめられない。

【100点】

PS 高校生500円キャンペーンは自分が見た劇場ではさほど効果が出ていない模様。
そして、やはり女子率低っ!(笑)。配給のディズニー、苦戦しそう。
マレフィセントの100倍面白いんですけど。。。。

ペイン&ゲイン 史上最低の一攫千金 【感想】

$
0
0


準新作がtsutayaで100円だったので見逃していたDVDをいろいろ観る。
その中で一番面白かった映画があったので、感想を残しておく。

「ペイン&ゲイン 史上最低の一攫千金」。この映画がツボだった。

さっそくBDを購入してしまった。。。

映画は実際にアメリカの西海岸で起きた、筋トレマニア3人組による、
誘拐・強盗事件をベースにしたクライムアクションだ。
ウソのようなホントの話とは、このような事件のことを指すのだろう。
フィクションでも描けないであろう奇想天外な実話の映画化だ。

冒頭、自慢の筋肉を見せびらかすために白のタンクトップを着た、
マークウォルバーグ演じる主人公が疾走するシーンに始まる。
全力で逃げるマークウォルバーグの鼻穴全開ぶりが凄い。目に焼きつく。

映画はその冒頭シーンで感じる、熱、勢い、スピードを保持したまま突っ走る。
その中心にあるのが、後先を考えることのできない単細胞な筋肉バカ3人組である。

「オーシャンズ〜」みたいなスマートな犯罪劇とは対極にある犯罪劇だ。
鏡を前にマッチョポーズをとって「どうだ、これが俺様だ!」とイキる。
少し事態が巧く運ぶと「どうだ、俺様はできる!」とこれまたイキる。
勝ち組と勘違いする男たちの行き当たりばったりの犯罪計画だ。当然ウマくいくわけがない。

ほころびで出て、そこからビリビリ破れていく。。。ここまではありがちな映画。
本作に惹かれたのは、バカを燃料に、笑いとアクションで畳みかける痛快劇に仕立てたこと。
アメリカンドリームを半ば皮肉るようなブラックユーモアも加わって、結構な味わいだ。

冒頭のシーンでバッドエンドは予想できる。なのに観終わったあとの後味が悪くない。
これは監督の確信犯的な作りこみによるものだ。

監督は泣く子も黙る天下のマイケル・ベイ。
なのでこの映画、「マイケル・ベイ」というだけで過小評価されているように思う。

いつもの派手な爆破シーンはないものの、撮影ショットの手数に圧倒される。
これがアクションの疾走感に効果的に化けている。撮影技術に長けたベイだからこそ、
低予算、短期間でこれだけの映像が撮れたことは間違いないだろう。
そして、随所に感じるベイのセンスだ。目まぐるしく変わる展開とは裏腹に、
事件の真理を読み解いた結果、彼が導き出した本作に求めるビジョンがブレない。
本作のそれは、大国であり母国でもあるアメリカの実像に迫ったようにも映る。
実際に、事件事態、アメリカじゃなきゃ起こり得ない奇想天外な内容だし。

バカに徹し切った、マーク・ウォールバーグ、ドウェイン・ジョンソン、
アンソニー・マッキーのパフォーマンスが最高に可笑しい。
主役のマーク・ウォールバーグは「テッド」で織り込み済みだったが、
ドウェイン・ジョンソンのコメディセンスが本作では特に冴えている。
教会で賛美歌を朗らかに歌うシーンとか最高に笑えた。凄い美声。

「いつものマイケル・ベイ」が仕掛けたおバカムービーと解釈するには勿体ない。

たぶん、これが無名の若手監督とかが撮った映画だとしたら評価も高かったのでは?

【75点】

「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」が苦戦している件。

$
0
0


個人的に、現時点における今年の最高傑作と位置付けた、
「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」がスタートダッシュに失敗した模様だ。

一昨日、先週末の興行結果が発表された。
ランキングは下記のとおり。

1位 るろうに剣心 伝説の最期編(初)
2位 STAND BY ME ドラえもん(↓)
3位 ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー(初)
4位 ルパン三世(↓)
5位 舞妓はレディ(初)
6位 ホットロード(↓)
7位 るろうに剣心 京都大火編(↓)
8位 LUCY/ルーシー(↓)
9位 フライト・ゲーム(↓)
10位 思い出のマーニー(↓)

まず「るろうに剣心 伝説の最期編」の特大ヒットスタートに言及する。
初動の公開週末で9億超えを達成。これは前編「京都大火編」の150%にあたり、
昨年夏公開の「風立ちぬ」以来の9億超えという快挙である。
初動の興行結果としては「アナ雪」を抑えて断トツの今年No1だ。

で、「ガーディアンズ〜」は?というと、2.2億という結果。
最終で10億に満たなかった「キャプアメ〜ウィンター〜」(1.9億)以上、
「X-MEN:フューチャー&パスト」(2.7億)以下という結果である。

同日公開スタートにより、「るろうに剣心」に観客を持っていかれた感は否めないが、
「アナ雪」「マレフィセント」と、昨今、立て続けにマーケティングを
成功させてきたディズニーの配給である、失望感は拭えない。
ディズニーといえど、やはり作品次第ということだったか。

周りの知人に本作を薦めたが「抵抗感を感じさせる」と言われた。
その理由を下記にまとめたみた。

・話がなんだかよくわからない
・出演俳優、キャラクター、どちらにも馴染みがない
・CMで前面に出ている、アライグマがパッとしない
・そんなに言うほどレビューサイトの評判が良くない

昨今の洋画の宣伝手法については、事前にどれだけイメージを
ユーザーを植え付けさせるかがポイントになっている。
「どんなイメージの映画か」とわかった上で、安心して観られるといった具合か。
そのあたり、「アナ雪」「マレフィセント」は典型的な成功例といえる。

それに加え「ガーディアンズ〜」は、上記よりも 「キャラ押し」を優先した。
「テッド」を意識したのか、アライグマ(「ロケット」)を訴求している。
しかし、その結果「かわいい」「面白そう」という印象は持たれなかったようだ。

マーベル映画は、もはや「アイアンマン」や「スパイダーマン」などの
シリーズものでしかヒットしないのだろうか。マーベル映画に限った話ではないが。

口コミの効果によって、今後の伸びシロも期待できなくはないが、
今週末は「猿の惑星〜」が公開されるし、苦戦は続くだろう。残念。

あと、「ガーディアンズ〜」のパンフを購入しようと思ったが、
1館目が売り切れ。2館目に廻ってゲットした。(公開2日目の話)

そのパンフのボリュームが素晴らしい。自分のパンフ収集史上No1かもしれない。
「ガーディアンズ〜」の魅力を余すところなく載っけてる。
初めてパンフを安いと感じた。

猿の惑星: 新世紀 【感想】

$
0
0


日本における、欧米人観光客の人気スポットに長野の地獄谷温泉が挙げられる。
日本猿が温泉に入っているのを間近で観られるのが良いらしい。また他にも
日本猿に接客させる地方の居酒屋がめっぽう人気だったりするらしい。
欧米人っては猿が好きなんだな。。。。と、映画を観てふと想い出した。

2011年公開の「猿の惑星: 創世記」の続編となる「猿の惑星: 新世紀」を観た。
「ガーディアン〜」に引き続き、大当たりの映画だ。180度テイストの違う映画だが。

本作では、前作で人間界と決別した「シーザー」のその後が描かれている。
前作のヒットがあってこその続編なのだろうが、本作の重要性は前作以上に大きい。
本作の理解を深めるために、前日譚として前作が作られたのではないかと思うほどだ。

欧米人が猿を好む理由として「人間に最も近い生物」という親近感が挙げられると思う。
前作より知能を発達させた猿たちは「人間に近い」どころか「人間そのもの」として描かれる。
家族を持ち、仲間を作り、コミュニケーションをもって相手を思いやることができる。
猿たちが形成した社会は、他者との繋がりの中で生きていく 人間社会そのもの。
よって、本作より物語の主軸が、完全に猿たちに移ったことも違和感なく受け入れられ、
猿たちの生き様が、そのまま人間の生き様として映る。人間側のドラマが希薄なのも納得。

登場キャラすべてに対して明確な役割を与えている点や、
どの登場キャラに対しても、善悪を付けないようにしている点など、
脚本が緻密に作られていると共に、共感を勝ち得て進む力強さがある。

本作を通して見えてくるテーマはとても多面的だ。
強者と弱者の力関係を一変させる銃の絶対性。
強いものに群がる集団性。その集団を統率する指導者の資質。
限られた環境の中で住み続ける者同士で、公平性を保つことの難しさ。
戦争が始まる原理と戦争が尽きない原理。
文 明に寄り添い過ぎた人間の弱体性。  ・・・などなど。

決して説明過多ではないのに、観る人、観る気分によって幾通りもの感じ方ができる。
これも人間の想像力に委ねて楽しませる映画の魅力といえるかもしれない。

なお、本作は問題を提議するだけの映画ではない。
スケールやスリルを十分に楽しませるエンタメ映画としてもちゃんと成立している。

前作同様、猿たちはすべてモーションキャプチャー&VFXによって作られているのだが、
その完成度に目を見張る。リアルであることは勿論のこと、
猿たちの1つ1つのアクションに綺麗に演出が施されているのが凄い。
不可避となるクライマックスでのバトルシーンも圧巻で、
戦車を基点にグルッと回り、一連のアクションを捉えたカメ ラワークが見事。
いったい、どれだけ欲張れば気が済むのかと、その充実ぶりに脱帽した。

唯一惜しかったのは、負傷したシーザーとその息子の間で交わされた会話について。
あれを伏線と捉えるのが自然だと思うが、あっさりスルーされてたしまったことか。
そのため、恰好のツッコミどころになってしまう。「シーザー強すぎじゃね?」と。

人間の愛を知るシーザーと、人間の愛を知らないコバとの対比も見事で、
十分なドラマ性を感じさせ、ときに涙腺を刺激する。

シーザーを演じたのは前作に引き続き、アンディー・サーキス。
本作の主演は紛れもなくサーキスであり、そのパフォーマンスは胸を打つ。

アメリカでの前作以上の絶賛ぶりも納得の本作だった。
オスカー候補に挙がることも十分にあり得ると思った。
また、本作においては続編はない方が良いかも。

【80点】

NY心霊捜査官 【感想】

$
0
0


今年入って、まだホラー映画を劇場で観ていないことに気づいた。
で、劇場鑑賞スルーを予定していた「NY心霊捜査官」を観ることにした。
20日でMOVIXが1100円デーということもあり。

アメリカ本国での前評判、および日本での評判もあまり良くなかったので、
期待していなかったが、ホラー映画として普通に楽しめた。

昨今、良くある実話ベースの映画化だ。
NY市警に勤める捜査官が、悪霊による殺人事件に挑んでいく話だ。
事件を解決する手段として、エクソシストが本作でも登場する。

邦題タイトルから察する、ゴーストバスター的な捜査官と思いきや、
主人公はオカルト話など全く信じない現実思考の人間だった。
ただ、自身で気づかないものの霊感 はちゃんと持っていて、
普段の捜査で発揮する「勘の良さ」に繋がっている。
実際にこういう人って結構いそうだ。

心霊現象なんざ眼中になかった人間が、その存在を否定せざるを得なくなり、
道中に出会うエクソシストとともに、悪霊退治に挑む。。。。
その物語のプロットや話の展開にさした新鮮味はないが、
悪霊を退治することで、実際の事件が解決するという、
オカルトとリアルを繋げた点が本作の特異性だったかもしれない。

その繋がりを巧く見せることは、かなり難易度が高いと思う。
そして本作は残念なことにそれに失敗している。もっと練らなきゃダメだ。
特にラストのオチはなかなかの手抜きっぷり。
「そんなところに隠すの??」とツッコミを入れる。

ただ、人を怖がらせるためのイベントムービーとしては及第点だろう。
自分もそのつもりで観ていたので、そんなにガッカリしなかった。
音楽の効果的な使い方、嫌悪感たっぷりのビジュアル、
驚きと恐怖を発動させるタイミングの作り方、などなど、
昨年の「死霊館」等と比べると技量の低さは否めないが、まー普通に怖い。
劇場で、何度も悲鳴を上げるナイスリアクションのおじさんがいて面白かった。

悪霊が主人公が抱える心の闇を明らかにする過程も興味深く、
その伏線の張り方、回収も綺麗にキマっていたと思う。

主人公とエクソシストのバディムービーとして観ることもできるので
続編も作れそうだが、北米でコケたので、たぶんなさそうである。

【65点】

池袋のハンバーグ

$
0
0


ハンバーグの美味しい店として、よくメディアに取り上げられている、
池袋の「ウチョウテン(UCHOUTEN)」に行ってきた。

池袋駅から歩いて10分くらい。商業エリアから外れた場所にあった。

お店は外観、内観ともに年季が入っている。薄暗い店内だがすぐ目が慣れる。
ご夫婦で経営しているようで、常連さんと談笑していてアットホームな雰囲気。
なので、自分のようなミーハーな奴は店に入って速効バレる。

ランチ1100円の「黒毛和牛のハンバーグ定食」を頼む。
カウンターから調理の様子は見えないが、注文後のご主人の動きと音で、
フライパンで表面を焼いた後に、オーブンに入れているのがわかった。

10分ほどし て、料理が出てきた。
鉄板ではなくて、ちゃんと白皿に出てきた。これぞ正しい洋食ハンバーグ。
ハンバーグの付け合わせとして多めのキャベツとマカロニサラダが載る。
ご飯は深めの茶碗にみっちり入っている。スープではなく、味噌汁。
ナイフもフォークもなく、お箸のみで食べるようだ。
肩の凝らない洋食屋といったところか。これは嬉しい。

さっそくハンバーグを食べる。
イメージしていた肉汁はまったく出てこない。
肉の旨みを噛みしめるタイプのハンバーグのようだ。

また、オーブンに入れていた割に、ハンバーグがあまり熱くない。
猫舌であり、無駄にアツアツな料理が嫌いなので、ちょうど良かった。

美味しかったのは、肉よりも廻りにかかっている デミグラスソースだ。
取り立てて特徴のあるソースではないが、濃厚で味わい深く、ご飯が進む。
キャベツにソースを絡ませて食べるのも美味しかった。

10分ほどで完食し、すっかりお腹いっぱいになって店を出る。

ハンバーグは間違いなく美味しいと思うが、
正直、メディアに取り上げられるほど美味しいかな??と思った。
ハンバーグという料理自体、美味しさのポテンシャルが高いので、
その分、期待のハードルが上がってしまうというもの。
「この店のハンバーグ美味しいな」ではなく、
「やっぱハンバーグって美味しいな」である。

今度は会社近くの矢沢ミートのハンバーグに行ってみようと思う。

SUITS/スーツ 【感想】

$
0
0


ブレイキングバッドが終了してから、huluの視聴頻度がガクンと落ちた。

他に面白いドラマはないものかと、「フリンジ」、「パーソン・オブ・インタレスト」、
「オーファン・ブラック」などを観てみるが、どうにもしっくり来ない。。。

そんな中、ハマったのが「SUITS/スーツ」だ。
1話完結もののドラマとしては「glee」以来のハマり具合。

全米での人気をひっさげ日本に上陸したものの、
日本ではあまり人気が出てないようだが、何でだろ?

シーズン1の全12話を見終わったので感想を残す。

物語は、NYの一等地に事務所を構える法律事務所が舞台。
無敵の強さを誇り事務所のエースである敏腕弁護士「ハービー」と、
天才的な記憶力を持った新米弁護士「マイク」のバディードラマだ。

このドラマを形容するならば
「スタイリッシュ、クール、痛快」といったところか。
1話完結であれば、後味の良いものに限るということを
このドラマはしっかりわかっている。

弁護士は正義の味方ではない。
法律という武器を用いて、クライアントに降りかかる事件を解決、
あるいはクライアントに有利な道へと導く代理人である(たぶん)。

弁護士ドラマでよくある法廷での舌戦は彼らの仕事の一部に過ぎず、
裁判沙汰にならない事態が多くを占めるというのが実態に近いものだろう。
このドラマを観て、そのことがよくわかるが、
そもそもこのドラマには、ほとんど法廷シーンが出てこない。
これまでの弁護士ドラマにあった「見せ場」を排除しつつも
それでも十分面白いのが本作の底力だろう。

クライアントから相談を持ちかけられた後、彼らが多くの時間を割くのが、
解決に向けた「事実」と「根拠」を調べ上げることだ。その情報量はとても膨大。
時に相手の弱みにつけ込み、相手よりも有利な情報を引き出すことが必須で、
その過程はどこか探偵や、刑事ドラマの捜査官に似ている。

相手の予想をいかに上回ることができるか、その駆け引きにワクワクする。
不必要な説明描写を省略し、視聴者の想像力に委ねることで、
めまぐるしく変わる展開を役40分という短尺で納める。
ドラマ大国アメリカの脚本力はやっぱ凄い。
日本のドラマには追いつけない部分である。

「負けやしない、絶対に勝つ」
ハービーの自信に裏付けされた、歯切れのよいセリフが気持ちよい。
勝利至上主義のハービーに対して、感情的なマイクという構図だ。
弁護士としての生き様に一見違いが見られるコンビだが、
正義感が強く、間違ったことが嫌いという性格はよく似ていて、
偶発的な2人の出会いにも、必然性を感じてしまう。
2人の距離感もよく、ハービーのスパルタ教育に対して、
マイクが全力でぶつかっていく形だ。関係性がドライなのがよい。
時に失敗して、時にハービーの舌をまく結果を出してみせる。
シーズンの中盤から、2人の能力が両輪となって事件が解決されるようになる。
それに歩みを合わせ、2人の信頼関係が醸成されていくのがわかる。

ハービー演じる、ガブリエル・マクトがカッコいい。
スーツが抜群に似合うオーソドックスなハンサムガイだが、
口元の皺がチャームポイントになっていてよい。

ニューヨークのビジネス街を1万ドルのスーツで颯爽と歩き、
軽妙な掛け合いで会話する2人がカッコよく、アメリカへの憧れが増す。
セリフ量が多いドラマなので吹き替えで見るのがちょうどよいかも。

引き続き、huluでシーズン2を見たいが、吹き替え版はまだのようだ。
とりあえず、自分の好きな海外ドラマが1つ増えてよかった。

アバウト・タイム 【感想】

$
0
0


映画は嗜好品だ。人によって評価が分かれるのは当然のこと。
但し、年に1作くらい、大半の映画ファンの賞賛をかっさらう映画が出てくる。
近年では「最強のふたり」「レミゼ」「きっと、うまくいく」あたりだろうか。
こうした「これは間違いなく感動できるはずだろ?」という映画に限って、
素直な感想として共感できないものが個人的に多く、知人と一緒に見に行っても、
評価が合わず、気まずい雰囲気になることが良くある。

そんな作品群の1つに加わるであろう映画が現れた。
先週末から公開した「アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜」だ。

以前より飛行機の機内で視聴できていたらしく、
公開前にも関 わらず、多くの絶賛レビューが飛び交っていた。
実際に観に行った劇場でも感動ですすり泣く声が響き渡り、
公開初日のレビューも「今年のベスト!」「人生を変えた!!」など
一様 に絶賛の嵐。どのレビューサイトを覗いてもまず酷評はない。
先週末から公開したばかりだが、映画ファン(批評家は別)の
2014年最高評価は、早くも本作で決まりそうである。

で、自分も期待に胸を膨らませ、公開初日に観に行った。

感動する気満々だったけど、自分は感情移入することに失敗。
非難することが野暮ったい映画なのだけど。。。

物語は、自分の過去に好きなだけ戻ることができるという、
「タイムトラベル」の能力をもった青年が、人生を切り開いていく話。

ラブストーリーであり、家族ドラマだ。
SFドラマであり、ヒューマンドラマだ。

「何気ない普段の生活の中にこそ、大切なものがある」
「今を生きる1分、1秒が、愛おしい時間」

そのメッセージはよく感じられたけど、逆に狙い過ぎていて、
展開が歪になっている。「タイム・トラベル」の後付けルールが良い例だろう。
そもそも、監督がこのテのSFを描くのが不得意なのかもしれない。
その点は、ドラマに十分な引力があれば目をつぶれる範囲なのだけれども、
主軸となる主人公の生き様に共感ができなかったので自分はダメだった。

「冴えない男なのに、用意される展開がなぜか男前」
「タイムトラベルを自己都合(家族含む)のために使い過ぎ」
「結局、タイムトラベルの恩恵を受けただけで終わった」

これは見方によっては「そう見えるかもしれない」という事実だと思う。
自分は本作において、その印象を強く受けてしまった。

主 人公の青年を演じたのは、ドーナル・グリーソン。
赤毛の俳優としては珍しい主役の抜擢。
パッと見、チャームやセクシーさなどは感じられず、どうみても脇役風情。
ここは監督の狙ったキャスティングだと思うのだが、
タイムトラベルを駆使して、自分が思い描く人生を設計する過程に
「器用さ」や「力強さ」を感じてしまう。「巧くやれて羨ましなー」と。
見た目の印象とのギャップから、同情や感情移入といった余地があまりない。
「冴えない男が悪戦苦闘する」というの狙いは外れているように思う。
美女からラブコールを受ける部分も何の伏線もないしな。。。

「恩恵を受けたからこそ、時間が愛おしい」という解釈もあるが、
「後悔があるからこそ、時間が愛おしい 」という描き方の方が響きやすい。
前者の訴求の方が高度であるけれど、本作はそれに成功していない。

失敗、代償があっても、結局、タイムトラベルで修正してしまう。
修正は言い過ぎだとしても、最も最良の形で着地していることは確か。
コメディーであればそれでOK。ただ、本作においてはダメだ。

「もう振り返るまい」と、主人公は中盤から悟りを開くようだが、
それは過去に戻っても回避できない悲劇があれば、だ。
本作の描き方だと、例え主人公が毎日毎日を大切にしていても、
「子どもが交通事故にあった!」と不慮の事故が発生すれば
主人公は迷わずに再び過去に戻るだろう。

そんな違和感を最後まで拭えなかったので、ラストシーンのカットも
「そんなの見せなくてもわかるよ」とうるさく感じてしまったし、
ドーナル・グリーソンが、まったく魅力的に映らなかった。

レイチェル・マクアダムス、ビル・ナイはとても素敵だった。
特にレイチェル・マクアダムスの存在は「アメリ」以来の衝撃だった。
主人公がレイチェル・マクアダムスと出会うシーンで、
前髪パッツンで、キラキラの笑顔が可愛過ぎて、完全に射抜かれた。
本作での彼女の写真集が出たら絶対に欲しい。

なので、中盤以降、物語の軸足が主人公の家族に移って、
彼女の登場シーンが少なくなったのが、個人的に残念だった。
この映画好きな人って「LIFE!」とかも好きなんだろうな。。。

公開初日の劇場。客席の埋まり具合は1割ぐらいで寂しいものだった。
ただ、こ れほどの絶賛の気運はそうないことだ。
口コミ効果による動員数アップは時間の問題であり、
拡大公開&ロングランは確実だと思う。
洋画不況の中にあって嬉しいニュースになるだろう。

【60点】

第87回アカデミー賞、勝手に予想 【其の1】

$
0
0
10月に入った。2014年の終了まで残り3ヶ月。
毎年この3ヶ月は、北米における映画ゴールドラッシュタームとなる。
オスカーを狙う、ハイクオリティ作品が立て続けに公開されるからだ。
現に、昨年の作品賞候補9作品はすべて10月〜12月に北米で公開されたものだ。

今年も9月までに公開された映画の中で、可能性を感じさせるタイトルは少なく、
当確タイトルは1作品だけだ(「6才のボクが、大人になるまで。」)。

まだ公開されていないタイトルがほとんど。
予想ができない段階ではあるものの、作品賞候補の予想を勝手にしてみる。
上から可能性が高い順。★は確定予想。

 ★「6才のボクが、大人になるまで。」 (監督リチャード・リンクレーター)日本公開11月14日
 ★「Birdman(原題)」(監督アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ)
 ★「ゴーン・ガール」(監督デヴィッド・フィンチャー)日本公開12月12日
  「Foxcatcher(原題)」(監督ベネット・ミラー)
  「Theory of Everything(原題)」 (監督ジェームズ・マーシュ)
  「The Imitation Game(原題)」(監督モルテン・ティルドゥム)
  「フューリー」(監督デヴィッド・エアー)日本公開11月
  「Inherent Vice(原題)」(監督ポール・トーマス・アンダーソン)
  「インター・ステラー」(監督クリストファー・ノーラン)日本公開11月22日

<頑張ってほしいタイトル>
  「A Most Violent Year」(監督J・C・チャンダー)

波乱に満ちた一昨年。一気に安定志向に戻った昨年。
今年は昨年に引き続き安定志向な候補になると勝手に予想。

その中で一番の強力タイトルは、やはり「6才のボクが、大人になるまで。」だろう。
作品賞、監督賞、助演男優(イーサン・ホーク)、助演女優(パトリシア・アークエット)など、
主要部門で最多ノミネートが予想される。今までにない映画だしなー。来月観られる♪

また、昨年同様、今年も作品賞と演技賞が同じタイトルに固まると思われる。
なので、演技部門で高い評価を得ているタイトルが、そのまま作品賞にも候補に挙がると思う。

主演男優の最有力と思われるマイケル・キートンの「Birdman」、
その対抗馬として 予想される、スティーブ・カレルの「Foxcatcher」、
実在の人物、ホーキンス博士を演じたエディ・レッドメインの「Theory of Everything」、
実在の天才数学者、チューニングを演じたカンバーバッチの「The Imitation Game」など。

女優が活躍するタイトルが少なすぎる感じもあるが、
結構良いセンをいっているのではないかと。。。

「インター・ステラー」は、かなりの野心作ということで、大スベリする可能性も高い。
現在、最も好きなストーリテラーであるJ・C・チャンダーの新作「A Most〜」に期待。

アカデミー賞ノミネートは2015年01月15日(木)だ。

第87回アカデミー賞、勝手に予想(個人賞) 【其の1】

$
0
0
作品賞候補に続き、個人賞候補を予想してみる。
個人賞も昨年同様、同じ作品に固まる傾向がありそう。
上から可能性が高い順。★は確定予想。

【監督賞】
 ★アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ(バードマン)
 ★リチャード・リンクレイター(6才のボクが、大人になるまで。)
 ★デヴィッド・フィンチャー(ゴーン・ガール)
  ベネット・ミラー(Foxcatcher)
  ジェームズ・マーシュ(The Theory of Everything)

4人目のベネット・ミラーまでは可能性の高いライン。5人目はかなり変動しそう。アンジー(「Unbroken」)の監督ノミネートはさすがにないよな。。。

【主演男優賞】
 ★マイケル・キートン(バードマン)
 ★スティーヴ・カレル(Foxcatcher)
  エディ・レッドメイン(The Theory of Everything)
  ティモシー・スポール(Mr. Turner)
  ベネディクト・カンバーバッチ(The Imitation Game)

無二の役柄に出会えることが本部門での大きなポイント。その意味では、セルフパロディにも映る「バードマン」におけるマイケル・キートンは、現時点で受賞の可能性が最も高い。これまでのコメディイメージを封印したスティーヴ・カレルのノミネートも堅そう。

【主演女優賞】
 ★ジュリアン・ムーア(Still Alice)
 ★ロザムンド・パイク(ゴーン・ガール)
  リース・ウィザースプーン(Wild)
  メリル・ストリープ(Into the Woods)
  フェリシティ・ジョーンズ(The Theory of Everything)

演技派女優の代表格ジュリアン・ムーア。「Still Alice」は彼女のベストパフォーマンスと呼び声高く、ノミネートは確実&受賞最有力。また今年もメリル・ストリープのノミネートの匂い。。。。ホーキンズ博士の妻を演じたフェリシティ・ジョーンズに期待。

【助演男優賞】
 ★J・K・シモンズ(Whiplash)
 ★エドワード・ノートン(バードマン)
 ★イーサン・ホーク(6才のボクが、大人になるまで。)
  ジョシュ・ブローリン(Inherent Vice)
  クリストフ・ヴァルツ(Big Eyes)

一番面白い顔ぶれになりそうな部門。ただ、受賞最有力は「Whiplash」でスパルタ教師を演じたJ・K・シモンズ。トレーラー観たけど、圧倒的な凄み。。。エドワード・ノートンとイーサン・ホークのノミネートは大歓迎。

【助演女優賞】
 ★パトリシア・アークェット(6才のボクが、大人になるまで。)
  エマ・ストーン(バードマン)
  ローラ・ダーン(Wild)
  クリステン・スチュワート(Still Alice)
  キーラ・ナイトレイ(The Imitation Game)

今年1番受賞予想が堅い部門。12年間、主人公の母親を演じたパトリシア・アークェットの1人勝ちの予感。以下の候補者たちは若手を中心としたノミネートになりそう。オスカーに縁遠いと思われたエマ・ストーンとクリステン・スチュワートは作品に恵まれたな。

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー 【感想?】

$
0
0


今週の水曜日は映画の日だった。
で、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」を再見した。

2回目だったけど、観ていて多幸感のあまり嬉し涙が出てきた。
「なんて面白い映画を作ってくれたんだ」と。。。

「スペースオペラの新たな金字塔」という賞賛だけでは物足りない。
ブロッグバスタームービーに革命を起こした歴史的傑作と讃えたい。

ビジュアルデザインが何度観てもダサ格好いい。
ストーリー展開は何度観ても楽しくて痛快。

直線のガジェットでまとめられた「スターウォーズ」とは反対に、
曲線を多用し、物理的に非効率と思われるデザインにしている。

中盤で繰り広げられる採掘コロニーでの戦闘機バトルが象徴的。
ロナン軍の戦闘機に、追われるガーディアンチーム。
ガーディアンチームの飛行艇は戦闘能力ゼロの一人乗りロボット。
そのロボットが丸っこい。「産業用だから頑丈なはず!!」と、
体当たり攻撃を食らわすあたりとかスマートじゃなくて堪らない。
産業用ロボットでロナン軍の戦闘機を乗っ取るあたりも楽しい。

そして、壮大なスペクタルムービーにも関わらず、、
B級くさいノリを堂々と入れ込んでいる点が素晴らしい。
監督ジェームズ・ガンが映画の撮り方を変えなかったということ。

ロナン軍の母船上陸を食い止めるための「網掛け作戦」や、
墜落後のヨンドゥ(メルル!)の指揮棒による一気殺しなど、
「そんなアホな」とコントにも見えるアクションが秀逸。

正しいヒーロームービーとして、見せ場のカタルシスもたっぷり。
キメの「俺たちは銀河最強のチームだからだ」に体が震えた。

本作の虜になってしまった今や、すべてのキャラに感情移入。
必要以上に感動し、クライマックスの大団円にはウルウルしてしまった。

無尽蔵のイマジネーションに、絶え間ない遊び心。
スケールと無二の創造性が結実した奇跡的なハリウッド映画だ。

「やっぱりこの映画最高。」と高揚しながら劇場を後にした。
ただ、一緒に観に行った知人(女子)はハマらなかったみたい。。。

公開4週目に入ったが、映画の日ということもあって、7割程度の客席の埋まり具合。
とはいえ、日本における興行自体は、オープニングの凹みを盛り返すことなく、
最終興行成績は 10億に届くかどうか。日本で大コケしたと言って良いだろう。

自分のような一部の映画ファンにしか愛されないカルトムービーになりそう。
とても残念だが、「万人に愛されなくても良い!」と思えてしまった。

【100点】

ジャージー・ボーイズ 【感想】

$
0
0


TVのモノマネ番組で「モノマネ四天王」とか流行っていた時代。
その「四天王」の1人だったグッチ祐三が、やたら甲高い声で洋楽のモノマネをしていた。
洋楽に全く興味のなかった自分は「何のモノマネだろ、気持ち悪いな」と思っていたけど、
「フォーシーズンズ」というアメリカのバンドのモノマネだということがわかった。

「ジャージー・ボーイズ」。
苦手なイーストウッド映画だったが、アメリカでの評判(不評)とは反対に
日本での評判があまりにも良かったため、急きょ観ることにした。

あまり期待していなかったが、普通に楽しめた。

1960年台のアメリカのポップシーンで活躍した、
4人グループ「フォーシーズンズ」の 栄光と挫折を描いたドラマだ。

ブロードウェイでロングランしている同名ミュージカルの映画化らしい。
「これぞ正しいミュージカルの映画化」といった完成度である。
映画とミュージカル(舞台劇)という異なる表現手法をきちんと区別し、
それぞれのメリットをバランスよく構成させて魅せている。
舞台劇をそのまま映画に持ち込んだ「レ・ミゼラブル」とは対照的だ。

曲名は知らないが、聞き覚えのあるヒットナンバーが映画を彩る。
アメリカのミュージカルはやはり「最強」と言わざるを得ない。

主人公で、「フォーシーズンズ」のリードボーカルを演じた、
ジョン・ロイド・ヤングはブロードウェイのオリジナル版を演じた本人とのこと。
「モノマネ芸」を遥か に凌駕した圧巻の歌唱パフォーマンスに痺れる。
『お前の声は神様からの贈り物』というセリフに説得力あり。
そして、そのパフォーマンスを最大限に活かした撮影演出が素晴らしい。
特に、名曲「君の瞳に恋してる」のパフォーマンスシーンは、
その曲に込められた切ない背景と重なり、アツいものがこみ上げてきた。
最後のキャスト総出演のダンスシーンも最高。日本は到底追いつけないレベルだ。

1960年代の再現性も見事。
オールドファッションなメイク、衣装、セットの数々。
ニュージャージーの片田舎の風景から、華やかなショーステージの隅々まで、
眩い光を放った時代の熱気が行き渡っていて、目に楽しい。

その一方でドラマパートは正直、月並みの仕上がりか。
ニュージャージーの悪ガキから、スターダムに駆け上がり、
その後、メンバー同士の内紛、家庭の問題を抱えてどうこうという、
「いかにも」というステレオタイプな栄枯盛衰だ。それはそれでよいが、
イースドウッドっぽい抑えた演出が、個人的にドラマ不足を感じさせた。
おそらく描かれる彼らの活躍は10年以上に渡ると思うのだが、
その時間の流れをあまり感じられない点も、面白くなかった。

展開を追うごとに増える、登場キャラによる解説セリフも気になる。
観客の想像力に委ねればよいのに、ときに物語の流れを止めてしまう。

無名時代のジョー・ペシが出てきた時の「Funny How?」など、
遊び心もあって随所に余裕を感じさせるのだが。

やはり日本における批評家たちのレビューから、
「神様イーストウッド」への崇拝を感じずにはいられない。
本作も漏れずに今年のキネ旬のトップ10にも入るんだろうな。

ミュージカル映画として普通に楽しめた映画。

【65点】

ゴーン・ガール 【気になる映画】 

$
0
0


今月からオスカー予想タイトルが全米で公開ラッシュを迎える中、
その口火を切ったのは、やはりこの映画だった。

デヴィッド・フィンチャーの新作「ゴーン・ガール」が
先週より全米で公開され、期待通りの称賛を浴びている。

結婚5周年の記念日に妻が失踪してしまうという話。
夫婦を演じるのはベン・アフレック、ロザムンド・パイク。

原作は同名のベストセラー小説で、
原作者が本作の脚本も書いているという。

特筆すべきは興行収入だ。
オープニングで3800万ドル、これはフィンチャー映画で過去最高。
大きな期待をもって、アメリカの観客に受け入れられたようだ。

作品の評判もかなりよく、オスカー賞レースに絡むことは確実。
Rottenで220レビューのうち87%のフレッシュを獲得。(10月6日時点)
オーディエンスでも91%のフレッシュを獲得している。
トレーラーを観ると、どこかソーシャルネットワークを彷彿とさせる。
静かな流れの中に、フィンチャーらしい視点と演出が活きているみたい。

主演は一昨年、監督として成功を収めたベン・アフレックだが、
称賛はその妻エイミーを演じたロザムンド・パイクに集中。

彼女の出演作を見ても、あまりパッとしない作品にパッとしない脇役で
キャリアを積んできたが、本作で彼女の才能が一気に開花した模様。
原作のキャラクター同様、映画に鮮烈な印象を残しているようだ。
予想とおり、彼女の主演女優賞ノミネートは堅そうだ。
勿論、作品賞としてもノミネートは濃厚。となれば、
フィンチャー作品として、ベンジャミン・バトン 数奇な人生(2008年)、
ソーシャル・ネットワーク(2010年)、ドラゴン・タトゥーの女(2011年)に続き、
4作連続ノミネートという快挙。

そしてこれらのタイトルすべてから、主演賞候補者を輩出したのも、
フィンチャー演出のなせるわざというべきではないだろうか。

日本公開は12月12日。
年内公開に間に合ってよかった♪

写真集「奇界遺産」を購入した件。

$
0
0


クレカのポイント交換など、商品券が多く手に入った。

さて、何を買うか。。。。

コンビニを介して、商品券をAmazonポイント(ギフト券)に変える方法があったが、
今年の2月末に廃止され、現状は完全にリアルな店舗でしか使えないようになった。

ECサイトで購入したほうが安い商品を、
リアルな店舗(高い価格)で商品券を使うのは勿体ない。

ECサイトで購入しても、リアルな店舗で購入しても
価格が変わらない商品に商品券を活用したいと思った。

そうなると、手近な商品では書籍くらいしかない。

で、前から気になっていた写真集「奇界遺産」を購入した。
価格は税込み4,000円ちょっと。他の写真集もチラ見したが、
「こんなのでも2,000円するの?」とかなり高い。
普段、あまり本屋で価格の見ないのだが、写真集に関わらず
昨今の書籍全般、知らぬうちに随分と価格が上がっているみたい。

そして「奇界遺産」を読み終わった。
写真集なのだが、読み物に近い。

まず、大型本の写真は凄い迫力だ。
狂気に近い人間の情熱によって生み出され創造物の数々と、
奇妙なモノに取りつかれた筆者の情熱に圧倒される。

特筆すべきは、各奇界遺産についての筆者の解説だ。
短文の中に、5W1Hをわかりやすくまとめている。
この書き方を日本の博物館は学んだほうがよい。
また「奇界遺産」に出会っ て筆者が感じた紹介文が面白い。

普通のパンダですらパンダに見えない。
キリキリとしたパンダの眼差しに製作者の狂気がみてとれる。

身体の各部がホテルになっており、肝心な頭部は、
なぜか駐車場というアバンギャルドな作り。
これが国営だというのだから、中国はヤめられない。

ドクロも笑うメキシコならではの生死感は、
むしろロマンチックですらある。

写真から発せられる熱量と、クールな視点のギャップが楽しい。
奇界遺産に出会ったことへの高揚感に踊らされることなく、
一貫してブレることのない分析眼が素晴らしい。
そこに、筆者の独特のユーモアセンスが加わり、その文章にニヤニヤする。

読み終わって、当然ながら実際に行ってみたいと旅心をくすぐる。
個人的には行ってみたいと思ったスポットは東南アジア集中した。

「ワッパーラックローイ(タイ)」(狂気でカオスな地獄寺)
「ハウパーヴィラ(シンガポール)」(狂気でツッコミ満載のテーマパーク)
「スイ・ティエン公園(ベトナム)」(狂気で壮大な遊園地)

「ダサカッコいい」はアジアの特権である。

カバー写真のインパクトが強いので、インテリ アとしても使えそう。
この買い物は想定以上の満足度だった。

で、余った商品券で続編の「奇界遺産2」を購入してしまった。

読み終わったら、また感想を残そうと思う。





蜩ノ記(ひぐらしのき) 【感想】

$
0
0


久しぶりに日本の時代劇を観に行こうと思い、
小泉堯史の新作「蜩ノ記」を観に行った。

感動した。「日本映画って良いな」と実感。

最近ハマっている海外ドラマ。惹かれる理由の1つが
アメリカ人の「欲しがり」っぷりだ。欲望に対してストレードで忠実。
日本人にはない積極性や上昇志向が、面白い人間ドラマを生み出す。

だが、この映画はその対極にある。

「想いを寄せた人と同じ風景を観ている、
 それだけで生きる幸せを感じる」(みたいな)

「奥ゆかしさ」という言葉だけでは片付かない精神性がある。
自身の欲望を制し、自身よりもまず他者を思いやる。
そうした心持ちを素直に美しいと思えるのが日本人なのだろう。
そして、この精神性は現代の日本人のDNAに残されていると思う。
「お・も・て・な・し」も、その1つなのか。

本作は日本の精神性をジンワリ味わうだけの映画ではない。
本作で観て、一番響いたテーマは「正義」のあり方だ。

本作では、それを「なすべきこと」と言う。
自身の損得ではなく、人の道としてやるべきことを遂げるということ。

その話の顛末が思いのほか、大胆だったので驚いた。
とても痛快で、思わず鳥肌が立った。地味な映画に見えて結構なスリル。
主人公の「なすべきこと」のターゲットとなった家老の、
「これ以上、私に恥をかかせるな」にもグッときた。

主人公を演じた役所広司と岡田准一が素晴らしい。
その表情、 その佇まいが、日本の美しい風景に映える。
1つ1つのセリフが説得力をもって胸に響く。
やはり役所広司は日本の映画界の至宝だなーと再実感。
「渇き。」での消化不良を本作で見事晴らしてくれた。

小泉監督の演出も冴える。特に印象的だったのは人物描写。
執拗な表情のアップを避け、人物も風景の一部のように俯瞰で捉える。
だけど、しっかり登場キャラの心情が浮かび上がってくる。

観終わったあとは、晴れやかな気分と共に深い余韻を残した。

日本人にしか撮れない映画であり、日本人にしか理解できない映画だろう。
日本人に生まれた恩恵を享受できる映画と言い換えられるかもしれない。

正直、前半ウトウトしてしまったので、
DVDレンタルが始まったら、ちゃんと観返したいと思う。

【70点】

ドラマ24「玉川区役所OFTHEDEAD」がつまらない件。

$
0
0
秋の新番組が始まる中、最も注目していたドラマが、
TV東京のドラマ24の枠で放送される「玉川区役所OFTHEDEAD」。

今日、2話目が放送されたが、やはり酷くつまならい。
もう観るのをやめようと思う。

タイトルから想起されるとおり、「ゾンビ」が出てくるドラマ。
ゾンビが日常化された社会で、その捕獲と管理を行う役所の人たちの話。
そのプロットは面白い。日本のドラマとしてはかなりの意欲作。と思われた。

予算的に、技術的に、倫理的に「ウォーキング・デッド」みたいな、
シリアスなゾンビドラマを日本で作れないことはわかってるので、
コメディドラマとして楽しませてくれれば良い。

しかし、このドラマは無駄にはしゃぎ回るドタバタ劇。
いろんな意味で寒い。痛くて観ていられない。
製作陣はこのドラマを面白いと思って放送しているのだろうか。

「日本ではゾンビモノは無理」ではなく、脚本・演出の明らかな技量不足。
せっかく面白いプロットのドラマなのだから、面白く作れたはずだ。

演出は河原雅彦という、舞台演出をメインにやっている人らしい。
調べてみると、映像作品の演出経験はあまりないようだ。
確かに、ドラマを観ていると舞台演出をそのまま持ち込んでいる模様。
完全に間違っている。

「リバースエッジ 大川端探偵社」、「アオイホノオ」と、
ドラマ24の過去2作がもれなく面白かったので、この失望感は大きい。

現在、海外ドラマにハマり中。
日本のドラマのレベルの低さが身に沁みる。
見なきゃいいんだけど、日本にも良い役者が多いので勿体ないと思う。

演出は無理だとしても、アメリカの脚本家に一度、
日本のドラマの脚本を描いてもらったらどうか、と思った。




悪童日記 【感想】

$
0
0


2か月前に16,000円の格安タブレットを購入した。
スマホを持っていないので、初めて「アプリ」というものに触れた。
で、知人から勧められた、映画レビューアプリ「Filmarks」を最近使っている。
自分の知らない映画で、評判の良い映画を見逃さないのに使える。
それでさっそく、その成果が出た。

「悪童日記」という映画が凄かった。

観た劇場は、初の新宿シネマカリテ。

物語は戦時中、ナチス占領下のどこかの国の話だ。
双子の少年が疎開先で生き抜く姿を追ったドラマだ。

シリアスで重い映画だと身構えていたが、
語り口がとてもユニークで惹きつけれた。
寓話というか、ファンタジーの世界という か、
リアリティを追うことに重きを置いていない。
ただ、作品の色はひたすらダーク。

主人公の双子の少年は美しい顔立ちで、イノセンスな香りが漂う。
彼らを取り囲むキャラクターも独特だ。
疎開先で預けられた祖母は少年たちを虐げる「(おデブ)魔女」。
隣に住む盗み癖のある少女、同性愛を匂わせるナチス将校、
ユダヤ人を「獣」と忌み嫌う美女、妖怪のように変貌した父親。。。
「なぜそうなったのか」それらキャラクターの背景は明かされることはない。
少年たちが空想で描いた世界の住人のようにも見える。

過酷な戦時下にあって、少年たちは様々な「訓練」を自らに課していく。
寂しさ、痛み、空腹、残酷さなどに耐えるためにだ。
その過程に現実性を感じたなら ば、「かわいそう」「たくましい」といった、
通り一辺倒な感情に留まるのだが、本作はそうはならない。

自分には、少年たちの訓練が「悪童」を通り越して、
「モンスター」に変貌していく過程のように見えた。
それは少年たちが純粋であるがために起こった、必然的な事態だ。

物語を追うごとに、戦争の真理や、悪に対する倫理観などが浮かび上がる。
独特な音楽の使い方も作用して、その様はとても鮮烈だ。

そして、この映画のテーマを決定づけたラストに驚愕した。

「反戦映画」という枠では収まり切らない映画。
見直してみるとまた違った印象を持つんだろうな。。。。

【75点】

Whiplash 【気になる映画】

$
0
0


面白い映画の鉄則がある。
助演俳優のパフォーマンスが高く評価されている映画だ。
それがオスカーを受賞するレベルだと、さらに間違いがない。

典型的な映画で、自分の好きな映画を挙げると
「ノーカントリー」「ダークナイト」「イングロリアス・バスターズ」あたり。
いずれも共通するのは主役を食うほどの存在感があったこと。
主演を助ける助演ではなく、映画を盛り上げる助演だと捉えている。

で、今年、その1つに加わりそうな映画が先週全米で公開された。

「Whiplash」という映画。
日本語にすると「ムチ打ち」ってこと。

名門音楽院に通う若き青年ジャズドラマーと、
彼を指導する鬼教師を描いた話とのこと。

公開館数6館という単館系映画のため、レビュー数は少ないものの、
Rottentomatoで96%のフレッシュを獲得。(10月13日現在)
今年のサンダンス映画祭ではグランプリを受賞。

脚本、演出、キャストにもれなく賛辞が飛び交っている。
脚本&監督は本作で長編デビューとなるデミアン・チャゼル。若干29歳。
主演は、コメディからシリアスまで器用にこなす若き演技派マイルズ・テラー。

そして注目は、鬼教師役を演じたJ・K・シモンズ だ。
今年の助演男優オスカーは彼で確定予想。
いつものコメディ映画で知る、穏やかパパのイメージを封印。
異常なまでに心身ともに主人公を追いこむ教師役を熱演しているようだ。

本作のトレーラーを観る と、その熱量に圧倒される。
J・K・シモンズのスパルタぶりがえげつなくてビビる。笑
マイルズ・テラーとJ・K・シモンズで発せられた摩擦熱が、
映画のボルテージを一気に上げているのがわかる。

日本での公開はまだ未定。
「ショートターム」みたいに公開されても来年末になるのかも。
ああ、早く観たい。


「TRUE DETECTIVE」/「GIRLS」1話目、感想。

$
0
0
今月から初スカパー&スターチャンネルの契約を始めた。

お目当ては「TRUE DETECTIVE」、「GIRLS」、
「ゲームオブスローンズ 第4章」(一挙放送)だ。

で、「TRUE DETECTIVE」、「GIRLS」の先行1話目を観たので感想を残す。


「TRUE DETECTIVE 二人の刑事」
面白い、面白くないの判断がまだつかないが、
これまでの刑事ドラマと一線を画すと言われる意味がわかる。
事件解決に向け、犯人を追うサスペンススリラーが半分、
登場人物の内面に迫るドラマが半分、といった具合だ。
後者の印象が強いのがこのドラマの特徴かもしれない。
不気味な事件の闇と、主人公の刑事が抱える闇がシンクロしているかのよう。
映画でいえば「羊たちの沈黙」に近いイメージだ。
主人公「ラスト」を演じるマシュー・マコノヒーに惹きつけられる。
彼がこれまで演じてきたどのキャラクターにもあてはまらないキャラクターだ。
暗い過去を抱えた寡黙な男。口をついて出るのは「人間」についての哲学的な考察。
ウディ・ハレルソン演じる、彼の相棒と安易に仲良しでない点も面白い。
1話目で準備完了、2話目がとても楽しみだ。


「GIRLS」
聞いてはいたが、エンドロールを見て驚く。
監督、脚本、製作、主演、すべて「レナ・ダナム」。26歳の女子だ。
昨年、全米でドラマの話題をかっさらったニューヨークを舞台にした女子ドラマ。
聞いていたとおり、コメディであったが、やや狙い過ぎなところもあって、
1話目見ただけではハマらない。吹き替えで印象が変わったことも大きいか。
特徴的なのは、可笑しく生々しいセックス描写。確かにこれは新しい。
「隠さないでよ、みんなセックス好きでしょ?」という声が聞こえてきそうだ。
1話目で出てきたのは、主人公のセフレっぽい馬鹿男。リアルな感じでとても良い。
それにしても、なんで男は別の穴に入れたがるのだろう。。。
レナ・ダナムが可愛い。ぼっちゃりだが、おっぱいはなく、ドラえもん体系。
丸い目と丸い顔、丸い体系が愛くるしくて応援したくなる。
1話目の字幕版がそろそろ放送されるので、そっちを観ようと思う。

レッド・ファミリー 【感想】

$
0
0


韓国映画「レッド・ファミリー」を観た。

惜しい。。。けど、なかなか面白い。
最近、観る映画すべてが当たりで調子が良い。

韓国に潜入している北朝鮮の工作員4人が、
家族に偽装して任務を遂行しているという話。

朝鮮半島の南北問題を扱った映画は過去にも沢山あるけれど、
本作は南北問題を描いた映画というより、南北問題をフックに
普遍的な家族の在り方を問うた映画という印象が強い。

偽装家族は一見、なかむつましい理想的な家族だが、その外面は演技。
家に戻ると「同志!」と呼び合い、関係性はあくまでドライ。
美人なお母さんが工作員チームの班長であるため、
義父さんや旦那がヘマをすると本気のビンタを食らわす。笑

そんな家族の隣に住む、韓国人家族がポイントだ。
母親の浪費&借金中毒がもとで、怒鳴り合いの夫婦喧嘩が絶えない。
資本主義の中で自由を謳歌しながらも家族の絆を粗末にする隣人家族と、
北朝鮮の母国に残されている実の家族を想い、涙を流す偽装家族。
本作ではこの2つの家族をユーモアを交え誇張された形で描いており、
その対称性が際立ってみえる。そこにちゃんと南北問題が横たわる。

そして、2つの家族が交わる。ご近所付き合いだ。
価値観のギャップによるユーモアは思いのほか薄味だった。
もう少し、笑わせてほしかったかも。中盤から一気にシリアスになる。
偽装家族に課せられた出口の見えない試練が悲痛。
真の家族が生まれる瞬間を目撃するクライマック ス、
そこに去来するのは「家族って何だろ」。

監督は本作が長編デビュー作となる新人監督。
キム・ギドグが製作、脚本、編集をしているというが、
演出についてはノータッチだったのだろう、全く別物の映画。
作家性よりも娯楽性をもった映画に仕上がっている。

キャスティングで印象的だったのは、偽装家族の娘役を演じたパク・ソヨン。
韓国では珍しい天然な美少女。熱演もさることながら非常に可愛い。

ツッコミどころも多く粗さを感じる映画だったが、見ごたえは十分。
韓国映画のクオリティの高さを再確認した。

【70点】
Viewing all 1243 articles
Browse latest View live




Latest Images